†第二被害者―脅え―†

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―マサラタウン 「おじいちゃん」 声の主は、マサラのポケモントレーナー“育てる者”グリーンである 彼が呼び掛けた相手は、返事をせず、ただ、黙々と何かに集中している 「おじいちゃん!」 さっきより、強く言ってみるが反応はない 仕方なく、柄にもなく大声で叫んだ 「おじいちゃん!!!!」 「ぬおぅ!おぅ、グリーンか、びっくりしたわい、イタタタ」 先ほどから、グリーンが呼び掛けていた相手は、あのポケモンの権威オーキド博士である さっきの衝撃で腰を打ってしまったのか、腰をさすっている 「で、グリーンなんじゃったかの?」 「………これを見てくれ」 そういって、新聞のスクラップを博士にわたす もちろん記事は “例の事件”について書かれた記事 「なんと、大変じゃ!すぐに、レッドとイエロー、あと他地方のやつらにも連絡せんとな」 「俺も手伝うよ、俺は、レッドとイエローを呼んでくるから、おじいちゃんは、他地方を」 「わかった」 こういうと、グリーンは、さっさとボールを腰につけ研究所をあとにした
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