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「さ、どう戦う?図鑑所有者ルビー………僕らの野望が知りたければ…………イエローっちを倒してご覧?君の実力なら、たいした事ないさ、ねぇ、ルビーくん」
ルビーは、腰のモンスターボールに手をかけるが、動きを止める
ここで、イエローと戦って、確かに勝てなくは、ないかもしれない、けど、仮に倒してみろ、レッドに顔向けが出来るはずのないことは、上々承知であった
「あは、やっぱ、手出し出来ないかぁ~!」
スワロは、パッと笑い、イエローに近づく
「イエローさんば、使って、何がしとう?こんな、カマかけてどうすると?」
サファイアは、笑う少年を責める、それに応じるように少年は、ピタリと笑いを止める
「そんなん決まってんじゃん、君たちが何度も何度も言っている、あれだよ“仲間だから”さ、イエローっちは、僕らにとって必要なんだ、ま、今イエローっちの本気出されちゃ、僕らじゃおさえきれっこない、だから、人形になってもらってるのさ」
少年は、後ろから、完全に人形の化しているイエローに抱きつく
「こ~んな、可愛い女の子さ、傷つけたくないでしょ?もう、君らに用はない、ただ、見せびらかしにきただけさ、僕の可愛い可愛い人形をね!」
スワロという少年は、イエローの頬っぺたを突きながら、怪しげな瞳で、ルビーとサファイアを見ていた
ルビーとサファイアは、何も言えなかった
恐怖で言葉が出ない
少年が、イエローにしている行動をみるたび、何故かトリハダがたった
「イエローさんに、触るな…」
声は、ルビーから出たものだ
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