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「はぁっ!?なんだって、死体が消えたぁ~!?」
そう叫ぶのは、シンオウキッサキで暖かいスープを今にも飲もうと思っていた、捜査一課刑事、カンダイだ
「死体が消えるわけねぇだろ、アホかてめぇは!!回り見渡しやがれ、こーんな、吹雪に死体持ち出して、隠せるかっつうの、あ?でもない?じゃ、本当に冷凍保存でもしてあるってか?アホか!!」
受話器で怒鳴ったためか、電話の相手は、思わず耳から、受話器を遠ざけ、片手で耳を塞いでいる
『ったく、信じらんないなら、自分で見てくださいよ、鼓膜切れちゃイますよ…』
受話器から、やたら若い声が返ってくる
二十代後半だろうか?
成人男性の声
彼の名前は、ユウタ、現在捜査一課に入りたての新米刑事だ
「マジかよ、しょうがない今から行くから、そこで待ってろ!」
『えー、この吹雪の中!?』
「文句を言うんじゃない!」
カンダイは、受話器をおもいっきり叩きつける
「死体がきえる?たく、ふざけんなよ」
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