†第五被害者―人形の舞―†

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ホーホーを見送った、二人は、ベットから、起き上がり 「さ、シルバー、もっかい、脱出よ!」 「あぁ………」 ブルーと、シルバーは、お互いを見て頷き、白い扉を開ける 「ま、しょうがないよね、本当は、窓からの方が早いけど、目立っちゃうから」 腰にモンスターボールを付けながら、ブルーが言う 「慎重にいかないと、昨日みたいに捕まっちゃうから…」 そう、ブルーとシルバーは、昨夜も、同じように、窓から、脱出を試みたが、看護師に見付かり、ひどく叱られたという 「今夜こそ、脱出しないと、手遅れになっちゃう」 「うん、ねぇさんも、レッド先輩の話を聞いてたとは、思わなかった……」 「本当やだよねぇ、盗聴の癖が付いてるみたい」 ブルーは、あははと笑う しかし、目は泣いていた 「でも、この癖が、仲間のためになるなら、それでいいと思う……」 シルバーが、ブルーを元気づけるようにそう言う 「そうだね!」 ブルーは、目から涙を拭い目の色は、闘志へと変わった
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