†第二被害者―脅え―†

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三人が仲良くなるのに、大した時間は、必要なかった すぐに、打ち解け、雑談や、自慢話などが出てくるまでになった 「そうか、君は、図鑑所有者の一人なのか!すごいな」 「まぁまぁ、そんなにすごいもんでもないっスよ!!」 鼻高々に笑うゴールドに、アステルの執事、サマータは、こんな質問をした 「Which Pokemon is best for you?」 「へっ?うぃっち、ポケモ………あぁ、そういうことッスね……うーん…みんな好きっスけどね……」 「中でも大切のポケモンとかは?」 「うーんやっぱ、家族のポケモンたちっスね、中でも、このエーたろうは、よく一緒にいたずらいてたっスから、かなり、仲が良いっス!」 ゴールドは、ボールからエーたろうを出してそう説明する 「そうですか……」 「…………やれ」 ボソッと言ったアステルの一言にゴールドは、気づいていなかった 刹那の瞬間だった ゴールドの肩から、エーたろう、そして 腰のモンスターボール全てが消えていた 「な、エーたろう?みんな?おい、アステ………」 目の前にさっきまで、一緒に座っていた相手は、おらず 紙切れだけが残っていた 「な、俺のポケモン達は?」 手紙には、こう綴ってあった 私達に会ったことは、口外するな さもなくば、おまえのポケモン達の命は、ない 「な、なんだと!?これから、カントーに行くんだ、これを、博士に持っていけば……」 その瞬間、ゴールドの首筋にヒヤリと冷たいものが落ちる 「な、なん………だ」 意識が朦朧し、ついに倒れる 「だから、嫌いなんだ、おまえのような偽善者は、ポケモンが好き?ほざけ」 がしっと、ゴールドを踏みつける人影 先ほど、他愛なく話した人物アステルである 意識が朦朧とするなか、ゴールドは、少しずつ目を開ける 「お、おい………おまえは、おまえは、何しようとしてやがんだ?」 息切れ切れの中、必死の思いでアステルの足を退けようとする だが、アステルは、その手を払いのけ、ゴールドの腕に足をのせる 「汚らわしいな、そのような手で僕に触れるな無礼者そんな、無礼な腕には、仕置きをせねばな」 メリメリっと音がし、ゴールドを踏みつける力を強くする 「くっ、うぁああ、やめろ、俺の、ポケモン……かえしやがれ!!」 「は?なんだって?きこえんな!」 踏みつける力が強くなり ついに ボキッという鈍い音がした
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