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「つ、強い………、なんやのこれ?さっきと全然違うったい」
今まで後ろに構えていた、スワロの執事がサファイアと戦う
イエローの方は、というとルビーがなんとか食い止めているというような感じである
(失礼な話だけど、イエローさんってこんなに強かったっけ!?)
そんなルビーとイエローの戦いを高見の見物で見つめるスワロはというと
笑顔で二人の見物をしている
彼が人形と称する、少女は、ケガというか、傷が多いことにルビーは、気が付く
ルビーは、先ほどから、イエローを傷付けずに戦っているはずなのに
「…………虐待?」
「あは、聞こえが悪いよ、ルビーくん!“調教”って言ってよ…」
不気味に光る瞳を見ながら淡々と答える
「調教?これが?それに、調教っていうのは、動物にするもの、残念だけど、美しくない」
「あ~らら、君に言われるとショックだなぁ~、本当に残念、いや、実に残念だよ、ルビーくん」
先ほどまで、高見にいた、スワロは、降りてきて、ルビーの目の前にいく
「イエローっちは、感情の持たない、意志も持たない、ただの“動”く“物”だよ……」
「「なっ」」
会話を聞いていた、サファイアと、ルビーの声が重なった
と、その瞬間
「ち、ちが…………い、ます……僕………は……」
先ほどまで、人形のようだった、イエローの瞳に光が戻り話しだす
「な…………めぇさましやがった……」
スワロは、先ほどまでと、口調がまるで違い、イエローを睨み付ける
「しょうがないな、すいしょう、帰るよ!!」
「あ、ちょっ………」
必死に止めようとした、サファイアの声も無念
イエローを連れて、スワロとすいしょうは、去っていった
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