†第六被害者―血の舞踏会―†

3/57
前へ
/328ページ
次へ
「え?招待状?何、馬鹿げたこと言ってるんスか!!腕を吊ってる人間がどうやって踊るんスか!!」 場所は、ヤマブキ総合病院 604号室 グリーンは、ポケギアに向かって叫ぶ、ゴールドの話に耳を傾けていた 「え?あぁ、グリーン先輩が一緒ッス、あとは、知らねぇッス」 『もういい、腕を吊ってでも、行くのじゃ、グリーンにもそういっておいてくれ』 「はいはい」 ゴールドは、ポケギアを切ると、グリーンに向き直る 「っつぅ、わけっッス、どうするんすか?グリーン先輩」 「どうするも何も、腕を吊ってでも行けというなら、行くしかないだろ…」 「…………そっスね」 ゴールドは、自分の腕を吊す三角巾を首に巻き直し、腕についている点滴を外す グリーンも点滴を外す ポケモンが一匹もいない二人は、かなり慎重に出る必要があった 「ゴールド、いくまえに、ポケモンを一匹捕まえるぞ」 「わかったッス、手持ち無しじゃ、武器をもたずに戦場に突っ込むのと一緒ッスからね……」 グリーンとゴールドは、お互いに頷き、そーっと 604号室を後にした
/328ページ

最初のコメントを投稿しよう!

310人が本棚に入れています
本棚に追加