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体をビクッと震わせ、俺は振り向いた。
「ま、真由」
そこには真由が立っていた。
「真由!ここはどこ?」
「わからない…。もしかしたら飛ばされたのかもね、別世界に」
「べ、別世界!?」
「これがあのゲームなんじゃない?」
「マジかよ…。そういえば一真は?アイツもやってるはずだろ!」
真由は首を横に振り、うつむいた。
その時、どういうことか想像できたが念のため訊いた。
「いないのか…?」
「…うん」
あの野郎!逃げたのか!?
「でもまあいいんじゃない?ただのゲームでしょ?楽しんで行こうよ!」
「楽しんでって…こっからどうすればいいんだよ。周り全部砂漠だし…」
「…だね」
険悪なムードが流れているとき、誰かの声がした。
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