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「あれ?ゲームの参加者かな?」
俺と真由は声のするほうに振り向いた。
そこにはこんな暑いのに長袖の服を着て、帽子を被り、リュックサックを背負った男が立っていた。見た感じ二十歳くらいだ。
「あなたは?」
「僕の名前は張元通夫(はりもとみちお)。この世界では警察やってるよ。君たちみたいな初めてのプレイヤーの案内みたいのもしてるかな」
警察…。
「あの、ちょっと質問いいですか?」
訊いたのは俺だ。
「いいよ。何かな?」
「ここはどこですか?」
「やっぱりね。その質問が一番多いんだ。ここはね、もう一つの世界かな。君たちはこのもう一つの世界に飛ばされたんだ」
「も、もう一つの世界!?」
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