ゲームスタート

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電話できるんだ。ならちょっと安心かな? 「んじゃ龍也、一真に電話してみてよ!」 「いや、でも現実世界には電話できないんじゃないか?だってアイツ参加してないんだろ?」 「そっか。一真あの木造建築んとこいなかったから、参加してないってことだよね」 「そんなことはないよ」 通夫さんが口を挟む。 「あの電話やメールは色んな団体、例えばクラスとかに一斉に送られていて、電話は十回コールされるんだけど、電話に何コール目に出たかによって、スタートの場所が変わるんだ」 「そ、そうなんですか?」 俺は目を丸くした。 やっぱりクラスに電話やメールが送られていた。そして一真がこのゲームに参加しているかもしれない。
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