序章

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いきなりの攻撃に驚いたのか、女性は慌てたように銃を構える。 ガラス越しに構えられた銃。 その玉が放たれようとした瞬間。 私は素早く台座の影にしゃがみこんだ。 銃声と共に、ガラスケースに女性の撃った玉が小さな穴を開ける。 どうやら強化ガラスのようで砕け落ちることはなかった。 即座に私はその場から素早く横っ飛びをする。 そして片手を床につけた瞬間、銃を女性に向けて三発撃ち込んだ。 弾丸は女性の脇腹を貫通し黒いスーツに穴を開けた。 女性は声も出さずにその場所に倒れ込む。 私は素早く駆け寄ると、女性の手を足で踏みつけ、持っていた銃を奪った。
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