1616人が本棚に入れています
本棚に追加
「お見事」
軽い拍手と共に、扉が開かれ先ほどの男が入ってくる。
私は持っていた二丁の銃を彼に向けた。
「無駄だよ。弾丸は三発しか入ってない」
男の言葉に、私は驚く。
では女性はすでにガラスケースの時点で弾はなかったと言うことになる。
撃たなくても勝てていたのか。
私は試しに銃の引き金を引いてみる。
カチリと音はしたがやはり弾は出てこなかった。
男の後ろから来た二人の黒スーツの男が倒れた女性を抱えあげ、再び扉の奥へと消えていく。
空間には、私と男の二人きりとなった。
最初のコメントを投稿しよう!