第九章

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「さて、ガー君。選択の時だよ」 ジェイはそういうと指先で車のキーをくるくると回す。 「Gの任務。ローズ奪還作戦。 やる?やらない?」 ガーネットはGとジェイの顔を交互に見つめながらしばらく考える。 「俺は… ローズ姫をえらぶ」 「ガーネット」 「ローズ姫は仲間でリーダーだしな」 ふんっと鼻息をならしてガーネットはジェイに力強く言った。 「ローズ姫奪還大作戦だな。のった」 そんなガーネットを見て、ジェイの頬がふっと緩む。 「さすが、ガー君。単純明快」 「…単純は余計だこら」 ガーネットはジロリとした眼差しでジェイを睨み付けた。
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