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丸い球体の中で眠る彼女。
そっと、硝子に指を添える。
Gにより助けられた彼女は、ヒューストンから搬送されたゆりかごで、傷の完治を眠りながら待っていた。
ふと、彼女が瞳をうすく開く。
触れていた指に重ねるように、自分の指を添えると、彼女は花のように笑う。
多分、意識の混濁した状態で、自分がどこにいるのか、相手がだれなのかもわからない状態で。
それでも彼女は笑う。
それは昔の彼女の笑顔そのままで。
ジェイは彼女を見つめながら、優しく呟いた。
『おかえり。ローズ』
……それは、過去の記憶。
手放したくない、大切な人との再会。
再び、その笑顔を取り戻すため、二人はローズを救う任務へと飛び出した。
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