第十章

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ドン・ラビンがジープを止めようとした瞬間。 不意に空が明るく輝き、私達は共に空を見上げる。 激しい爆音が先頭の方から響きわたった。 爆発と共に一台のジープが吹き飛ばされた。 「何事だ!」 ドン・ラビンが焦ったように部下に報告を求める。 「襲撃です!前方に何台かの敵の姿が見えます」 その声が聞こえた瞬間。 突如、暗闇だった空間が明るく照らされる。 無数のライトが私達に向けられ、そのライトを背に何台かの車の影が見えた。 「ローズ姫!」 聞き覚えのある声が私の耳に届く。 私は身を乗り出してそちらを見つめた。
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