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三人の旅人が森の中の道を進んでいた。
青年一人に少女二人。凡庸な外見の青年と対照的に、特徴のある姿をした少女二人。
青年を中心に横向きの『く』の字をの形で一行は進む。
やがて、少女のうち白い方が躊躇いがちに口を開いた。
「ねえ、ユランさん? あの~、私達の後ろに……」
「…………」
言葉を返さない青年。
少女のうち黒い方も青年に話し掛けるが、
「おい、ユラン! なんかいるぞ」
「…………」
相変わらず無視の一途。
「聞いてますか?」
「聞いてるのか!?」
「…………」
「ねえ!」「おい!」「ねえ!」「おい!」
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