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「ただいまー」 「それ私の台詞だから。」 数時間前に出たばかりの自分の家に入る。 勿論、なにも変わってない。 でも外は雨が止んでいて、あたしの心も、 ゆっこに会う前より少し軽い。 「あー呑みすぎた!!楓ちゃん水ちょーだい。」 何回もここに来てるゆっこは 部屋に着いてすぐベッドへと倒れ込んで テレビの電源を付けた。 「はいはい。」 水を、とりに台所に向かいながら 一体ここは誰の部屋だと聞きたくなった。 「楓の部屋久しぶりー。やっぱ落ち着く!んー。」 グラスに水を注ぎ、部屋へ戻ると ベッドの上にまるまっている何か、を見つけた。 「…………。」 なんだこれ。
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