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「おかえり。」
部屋に入ると、広がる珈琲の香り。
ゆっこが起きて入れてくれたらしい。
「ただいま。」
重かった荷物を机の上に置きながら応える。
「珈琲、いれといたよ。」
「ありがと。ご飯作るから待っててね。」
その言葉に少し驚いた顔をして、
ゆっこは袋の中を覗いた。
「…楓らしいね。」
インスタントとビールの事だろうか。
「だっていつも作らないからね。
なんとなく…今日は作ろうと思って
買い物行ったけど、結局こんな。」
袋から買ったものを出しながら話す。
「卵と…んー。いいよ、私が作る。」
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