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「え?」 「お泊りのお礼。てか、 毎回あたし作ってんじゃん。」 「…確かに。」 ゆっこが来たって料理は作らない。 下手なやつを食べるより 美味しいの食べたいしね。 でも… 「そうだ。楓、一緒に作ろうか。」 少し落ち込んだ私に気付いたのか、 ゆっこが言かった。 「作る!」 …って言ったのはいいけど 何からすればいいのやら。 テキパキと動くゆっこを横目に見ながら 今日何度目かの手洗いをする。 「楓ー。卵とって。」 合間合間に頼まれるのは こんなのばっかりだし。 一緒に作ってない!じゃん! 「よし。」 次々とお皿に盛り付けられる料理達。 美味しそう…。 じゃなくて! 「ゆっこ、私何すればいい?」 「待って待って。大事なやつ作ってもらうから。」 「大事?」 大事なやつってなんだろう。 そんな事考えてる間にも 出てくる出てくる。 美味しそうな料理が。 こんなに食べられるかな。 ゆっこ、やっぱり凄いなあ。 "女の子"だよね。
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