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―堤くんも戒くんも大嫌い!!!
「楓…。」
「楓ちゃん…!」
…遠い、遠い記憶。
何十年かぶりに思い出したソレは
私の頭の中を一瞬で支配しだした。
頭が痛い。
「…えで!楓!」
「え?あ…ゆっこ何?」
「何じゃないよ!ずっと話し掛けてたのに。」
「ごめん、ごめん。で、何の話してたっけ?」
「もう。だから!遊ぼうって!」
「え?誰と?」
「堤くんと戒くん。」
「…なんで?」
「なんで?って…。はあ。」
わざとらしく溜息をついたゆっこに私は首をかしげる。
何故、今更会う必要があるんだろう。
ゆっこは何も知らない。
だからだろうけど私には…辛い。
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