4人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「…なんでそんなに嫌なの?」
遠慮がちにゆっこが聞いてくる。
なんて答えればいいんだろう。
「楓?」
「ほ、ほら!すごい久しぶりじゃない?だから緊張して話せないだろうなっ…て。」
ちゃんと、笑えてるかな。
「うーん。そっか。」
納得してないけど、無理矢理納得したような顔を見せる。
ごめんね、まだ言えないの。
「んじゃ、会いたいなって思えたら教えて。段取りするから。」
「うん、分かった。」
そんな時、ないかもしれない。
でもゆっこの残念そうな顔を見ると申し訳ない気持ちがでてくる。
いつかは、会わなくちゃいけない。
会って、謝らなくちゃいけない。
最初のコメントを投稿しよう!