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「ありがとうございました。」 店員さんの声が遠ざかる。 両手いっぱいにコンビニ袋をぶら下げて、歩きだした二人。 幾らかかったかなんて思い出したくない。 店員さんも、まさか女二人では食べないだろうと思ったのだろう。 お箸やらお手拭きやら、沢山つけてくれた。 って、そこまで考えてないか。 こんだけあるんだし普通つけるよね。 目線を、手に持っているコンビニ袋へとおとす。 「なあにブツブツ言ってんの?早く行くよ。」 立ち止まり、思わず声に出していたらしい私のツッコミに ゆっこが新たにツッコんだ。 「別になんでもないよ。」 「そう、ならいいけど。」 ゆっこは興味なさげに呟いてまた歩き出した。
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