一話

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そんな会話をしていたら。 「ん、そろそろ入学式が始まりますね」 冬夜とゴリ先生のやり取りを見て段落がついたのか。チラシ配りをしていた在校生たちは、ほとんどが校舎へと入っていった。時間もほとんどピッタリである。 「あ、はい。じゃあ佐賀さん、私はこれで」 「はい。それと、安心して下さい、僕がちゃんと先生の誤解を解いておきますよ」 「ありがとうございます、では」 そう言って、冬子は体育館へと入っていった。 「…全く、お互い、冬夜のことで苦労しますね」 佐賀は小さく笑いながら、校舎へと向かっていった。 そして、この聖堂(セイドウ)学園内に、予鈴が響き渡った。 。
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