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で、佐賀は言った通り、後藤先生に職員室まで連れて行かれた冬夜の新入生痴漢疑惑を無事に晴らした。
『あの子は本当に冬夜君の妹さんです。さっきのアレは…、…まぁ軽いスキンシップですよ』
で、後藤先生…通称ゴリ先生は佐賀の言葉に何の疑いも無く、すぐに納得した。
すでにホームルームが始まっている教室に入るのは何となく気まずいので、ホームルーム終了後の休み時間に教室に入れるよう、冬夜と佐賀はのろのろと教室に向かって歩いていた。
「ひっでーよなぁ、ゴリ先生、俺の言う事まるで信じてくれないんだもんなー」
「はは、ところ構わずに人を抱き締めたりするからですよ」
「あ゙ー、我ながら変な癖だとは思ってるさ、…だけど何故か……こう、条件反射…みたいな?」
「ま、その条件反射のおかげで、今日も周囲は大爆笑でしたよ?」
「はは、俺は…本当に掘られるかと、……死ぬかと思った」
なんて言う雑談を交わしていたら、丁度ホームルーム終了のチャイムが校舎内に鳴り響いた。
「おっと、早く教室に行こうぜ、この休み時間中に朝飯を食わないとな」
「…あぁ、先ほどのお弁当を…ですか」
二人は一段飛ばしで階段を上がり始めた。
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