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「ちょ、ちょっと兄さん!?」
物凄く驚いた顔をして俺を呼ぶ。その顔は赤くもなっていた。
「うぉぉ!ありがとう冬子!これで俺の腹の虫は救われた!神様ありがとう!なんて誇らしい妹を俺に与えてくれたんだ!」
なかなか盛大に叫んだ。
「なにやってんだ?冬夜の奴」
「なんか感動することでもあったんじゃない?」
「ああ、あいつ、感動すると何か叫ぶんだよな」
「今日は涙まで流してるね、よっぽど嬉しいことがあったんだろうな」
『感動すると、なんか叫ぶ』
周囲の人間には見慣れた光景であり、何故かこの持ち前の癖が、人気の一つとなっている。
「に、に兄さん!やめてください!恥ずかしいですよ!そ、そういうことは…家に帰ってから…!」
抱き締められ、戸惑いながら兄を引き離そうとするが、さっきよりも真っ赤になり、まんざらでもない顔をしている。…おまけに、ちょっとした爆弾発言まで。
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