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ビックリしたバドリィは尻餅をついた。
「もう煩いのよ。始まるまで我慢しなさいよ」
「…姐さん、すまん。ほんと見違えた」
バドリィは呆然とした顔で謝った。
「しばらく始まらないな。どうする?」
ブレインは指輪に触れながら、聞いた。
「そうね」
三人は考える。
と、後ろから誰かが近づいてくる。
「やぁ此処に居たんだね?――」
刹那、ハッとした顔でローズが振り返った。
「っんがっ!!」
そして、彼の口を塞いだ。
「“お義父様”、本名は駄目。まだハンドルネームなんだから、ローズって言って」
手を離してやると、苦笑いを浮かべながら、そうだったね。ごめんよ、と父親は謝った。
二人は、ローズと父親の様子を見つめていた。
そうローズが孤児院から離れたのは、養子としてその少しぽっちゃりとした父親に引き取られていったのだ。しかし、何故此処に父親が居るのだろうか。
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