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「あ、二人共。お義父様のケビット・チャンネよ。お義父様、二人は仲間のブレインとバドリィよ。あ、ハンドルネームだからね」
三人はお辞儀し合う。
「じゃあお義父さん、用あるからまたね」
そう言って、ケビットは三人の前から去っていった。
「なぁケビットさんって?」
彼の後ろ姿を見ながら、バドリィは聞いた。ローズは怪訝な顔で答えた。
「貿易会社の社長よ?」
「………怪盗と貿易、関係なくね?」
「・・・・」
バドリィの言葉にローズの返答はなかった。
「ローズ?」
横からブレインはローズの左肩に手を触れた瞬間、びくついた様子でローズが顔をこちらへ向けた。
「ぇ…あ、ごめん。大丈夫よ」
「…そうか」
心配そうな顔をするブレインにローズは笑みを繕った。
ふと、ローズは肩を触れるブレインの右手に目が行った。
「あ、すまん」
慌てた様子でブレインは手を離す。
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