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タミヤが来ていた。ローエルを見るなり、腹を抱えて笑った。
「ナハハハハ!ローエル!どうしたそれ!?」
「うるせぇじじい!猫にやられただけだよ!!」
「ナハハハハこりゃあ傑作だ!!それ一枚!」
カシャッとシャッター音が聞こえた。
「あ!てめぇ!」
何処から出したのか分からないカメラに向かって、ローエルは飛び込んだ。
「馬鹿!タックルは―ぐはっ!!」
もろに腹に入ったようだタミヤは倒れた。皆は笑う。
ローエルはぶつくさ言いながら、カメラのメモリーを開いた。しかし、写真が一枚も入っていない。
あれ?、と思ったローエルは首傾げた。
それを見るタミヤはニヤニヤと笑う。
「盗めないようじゃ怪盗にはなれないよー。使ったのはこっちだよー」
ローエルは頬を膨らませて、彼を睨んだ。
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