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タツはローエルの服を掴んだ。
「タノ達が…っ…人質にっ…タキ達も捕まった…武器持ってて…リーダー連れて来いって」
今にも泣きそうな顔で目には涙を溜めて彼に縋りついた。
ローエルは言葉を失くす。
タツの肩を震える手で掴んだ。
「タツは…タミヤ達を連れてきてくれ…」
タツは頷くと、彼に場所を教え、タミヤ達の所へ走って行く。見送った後、ローエルはその場所に向かって走り出した。
路地裏を通り、脇道を通って言われた場所に来ると、雰囲気がとても怖い場所だった。
薄暗い場所に佇むお店。
ローエルは一歩、後ずさった。
!
いや何をしてるんだ!
俺が助けないで誰がやる!
自分の頬を引っ叩いた。
気合いを入れ、いざ扉の取ってを掴んだ。
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