85人が本棚に入れています
本棚に追加
扉を開けると、そこにはタツ以外の皆が居た。
床に座らされ、頭には銃口が向けられていた。タトとエリオ、タノは泣いている。涙をこらえるタキも分かる。エスタニアは俯いている。
皆銃を持っている。全員で大人が十人居る。
「俺がリーダーだ…皆を離せ」
ローエルの肩が震える。
「全員捕まえるのは大変だった」
一人の男が口を開く。
「しかし、今の今まで、やりたい放題だったな」
「っ」
「主謀者が9歳の餓鬼とは…どこの貧民の子供たちだが…」
馬鹿笑いをする。
「黙れ!貧民達の事も考えない馬鹿どもが!!」
「フッ…人生は金だぞ餓鬼!金があればかんたんに生きていけるんだ!」
ローエルは、ドンッと近くにあったテーブルを殴った。テーブルの脚が折れ、テーブルが倒れた。
「!?」
大人達は目を見開く。
最初のコメントを投稿しよう!