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ローエルは歯を噛み締め、彼らを睨んだ。
「赦さねえ…」
と、大人達が皆一斉にこちらに銃口を向けた。
ローエルは微動だにしない。怒りで前が見えてないようだ。
「兄ちゃん逃げて!!」
エリオが叫ぶ。
しかし、彼に声は届いていない。
ローエルがこちらへ一直線に向かってくる。
タキ達は目を見開いた。
《パパァ.....ン――!!》
10発分が彼に向かって跳んできた。
1発目は頬を掠め、2発目は右腕を掠め、3、4発目は外している。5発目は首元を掠め、6発目左足の腿を撃ち抜かれ、7発目は右の横っ腹を掠り、8発目髪えを掠めた。9発目、腹を撃ち抜かれた。
そこで、ローエルが体勢を崩す。床に倒れると同時にまた別の落ちる音が聞こえた。
「!?」
ローエルは苦痛の顔を浮かべながら、顔を上げた。
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