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計画を実行し、いざやると捕まりそうになったが罠に助けられ、日々を乗り越えていった。順路も毎日変え、あの時のようになる事は一度も無かった。
あれから月日は、二年経った。
ローエルは11歳。タツは10歳。タキは8歳。エリオとエスタニアは7歳。タトは6歳。タノは4歳になった。
ローエルはアジトの屋根に寝そべって夜空を眺めながら、じいや達を思い出していた。
きっと今頃、二人は
養子になって
家族と過ごしてるんだろうな…。
じいや…。
じいやはどーしてるんだろ。
家…とか。
自らの拳を握った。
そういえば、俺。
怪盗とかほざいときながら
何もしてねぇ…。
筋肉はついたけども…。
自分を嘲笑う。
それよりも今だ。
家族を護ってやんねぇと…。
ボーッと星空を眺めていると、何処からか歌声が聴こえてきた。
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