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「それに怪しい者じゃなくて」
ローエルは焦っている。
と、少女が彼にあるものを向けた。それを見たローエルは顔が引き攣った。
少女の影で見えなかったソレは、“ライフル”。
「いやちょっと!誤解だってば!ただ歌に引き寄せられて此処に来て!!」
「!」
少女がライフルを降ろした。
分かってくれたようだ。
「・・・貴方、誰?」
「俺は、ローエル。よろしく」
少女に聞かれ、ローエルは直ぐに答えた。
少女は前を向いた。
「貴方は馬鹿?見知らぬ人間に警戒もなく、本名を言うなんて」
「だ!あんたが聞いたからだろ!!」
ローエルは声を上げる。
「煩い。黙れ」
ライフルを向けた。
「お前なー人に向けちゃ駄目って親から言われただろ!?」
ローエルは銃に構わず、彼女の前までズカズカと向かってきた。
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