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タミヤの服の裾を掴んだ。
「なんか隠してんのか!?」
彼を睨む。彼は、笑った。
「ナハハハ、ローエルはそういうのには、鋭いんだねぇ」
「あぁ!?」
「…じゃあちょうどいいし、手伝ってもらおうかな?」
ローエルは首を傾げた。
ホテル街の路地裏に入った二人は一軒のホテルを見上げた。
タミヤ3つ分の高さの所に窓が見える。
タミヤは金具のついた縄を窓に向かって投げ、何処かに引っかかった。
タミヤがすいすい、上に上がっていくと、窓を意図も簡単に開けた。
中に入ると、こちらを覗いた。
上に上がってこいということか。
ローエルは縄を掴み、持ち前の筋肉ですいすいと上へ登った。
「こっち」
タミヤが先に歩いていく。
着いていくと、202号室の扉の前に立った。
タミヤは針金や見たことのない道具を取り出すと、オートロック式ロックナンバー付き鍵をものの2分で開けてしまった。
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