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そこには、5人の大人が居た。女が2人。男が3人。
呑気に此処で過ごしている。
「これ私の仲間」
「あーうん…仲間ね」
呆気にとられる。
「誰ですかい?そいつ」
一人の細身の男性が指を差して、聞いてきた。
「仲間にするの」
「!?」
月の言葉にローエルだけではなく、仲間の5人まで驚いていた。
「良いのか?勝手に」
オールバックのサングラスを掛けた男は、慌てた様子だ。
「大丈夫よ。素質もあるしボスも許すわよ」
「い、いや楽譜を盗んだのは、俺だけど、そこまで侵入出来たのも友人が」
「でも、ばれずに出来た」
「ま、まぁそうだけどよ。ほら皆困ってるし」
ローエルは月を見ながら、苦笑いをする。
「…文句でも?」
と、眉間にライフルの銃口が突き付けられた。
「・・・なんでもありません」
「じゃあOKね。私や皆が指導してくれるから」
ローエルは良く分からないまま、流されるように彼女達の仲間になった。
タミヤ達になんて言おう。
「あ、ローエル。誰にも言っちゃ駄目よ」
そう言われたからには、男には二言はない、と思うローエルは益々タミヤに言えなくなった。
しかし、彼女達は何者だろうか。
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