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月が、フフフと不敵な笑いを浮かべた。
「な、なんだよ・・・?」
ローエルは口を尖がらせ、目線を彼女に戻す。月はずっと笑っていて答えようとはしない。
「もう…なんだってんだよ!!」
自棄になったローエルは、テーブルに出されたショートケーキを大口開いて、頬張った。
「うまっ!・・・ってじゃなくて月、何だって聞いてんだってんだよ!」
最後にフフッと笑った月がやっと、口を開いた。
「お前に会わしたい人達が居るんだ」
彼は首傾げる。
月は手を二回叩くと、リビングの出入り口の方へ目を向けた。
と、二階から多数の足音が聞こえてくる。こちらへ降りて来るようだ。
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