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この足音を聞く限り、踏みつけられた床の音は一つ一つが高めである。足音の音を数えると、6、7人は居る筈だ。
足音が、出入口の扉の所で足を止めた。
「・・・・」
ローエルに言葉は無く、唯唯、じっと出入り口を見つめていた。
「この子達がお前と私達を手伝ってくれると言われてな」
月の言葉の後、彼の体が小刻みに震え出す。
「ぅ…う、そだ…っ!」
勢いよくソファーから立ち上がると、扉の前に駆け
「お前ら、どうして此処に居るんだよ!!??」
そして、彼は声を張り上げて、怒鳴り声を上げた。
「兄さん…俺達…心配してっ」
そこには、心配した顔をさせたタキ達が出入り口の扉前に立って、彼を見上げていた。
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