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「あ~あ。認めちゃったよ」
慶はやっぱり悔しそう。
「よくできたね」
背伸びをして慶の髪をくしゃくしゃと撫でた。
「振り回してごめんな」
そう言って大きな体であたしを優しく包み込む。
「ううん。楽しかったよ」
何より幸せそうな明日香さんを見れて、あたしも嬉しかったしね。
それに……
「太志、かっこよかった」
「え!?」
焦ったように上ずった声をあげる慶が、また可愛い。
「弥生まで太志のこと好きになったとか言わないで~」
「未来はわからないよ」
なんて。
脅してみたりして。
「弥生は俺のだから」
見上げた慶は、耳まで真っ赤だった。
お姉さん思いの優しい彼。
時々度が過ぎるけれど、それでも愛しい
シスコン彼氏。
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