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「ふぁぁ…」
欠伸をした瞬間、目の前を黒い何かが横切り、思わず悲鳴を上げそうになった。
「ちょっと待って~」
その黒い何かを追いかけて目の前に飛び出してきた男子は私に思い切りぶつかって、私達は道路に縺れ合う様に倒れていた。
背中と肘がズキンと痛んだ。
「痛たた…ってごめん!大丈夫?」
「…大丈夫じゃない!」
差し出された手を払いのけながら、私はその男子を睨むように見て、一瞬で目を奪われていた。
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