第一話 母国、日本

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「今はそんな時間はない。日本に来たのは任務のためだ。遊ぶのは任務の後にしろよ」 日本ほど平和な国は滅多にない。 海外じゃ、危なすぎて夜は出歩けないような場所ばかりだが、日本は昼も夜も関係ないようだ。 用意されていた車に乗り、東京から山梨を目指す間に、たくさんの町を越えてきたが、夜になってもどの町にも人がたくさん出歩いていた。 「平和だな、この国は」 「向こうじゃ銃持ってるのが当たり前だったもの。こっちじゃ一般人は銃を持ってないし」 「殺しがないのはいい事じゃん。俺たちLuNAの理念と一緒」 「そうだな。ただやっぱりこの国は牙を…なくしてしまってるような気がする」 俺たちLuNAと一緒だ。 ようやく山梨に到着し、指定された場所へと赴く。 山中湖の端、森の中に佇む一つ小屋があった。 「ここかぁ…自然に溢れていいところじゃん!」
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