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柄を一気に引き抜く。
柄の中から銀色の刃が現れた。
そう、俺の刀は仕込み刀だ。
「むっ……仕込みか!」
「しかも片手だと……!」
刀と刀のぶつかり合う独特の金属音が鳴り響く。
二本の刀を片手で受け止める俺。
この右腕にかかる重量感……いいねぇ!
踏ん張って地面を蹴る。そのまま刀を押し返してやった。
二人とも驚いた顔してやがる。無理もねぇな。
大の大人二人の斬撃が片腕で止められるんだからよ。
まぁ俺は特別だ。
刀を押し返したそのままの体勢から横一文字に斬る。
血飛沫が雨のように降り注いだ。
俺の傘が汚れちまったじゃねぇか!
「やっぱこんなもんか。おい、次は?」
なんだよ……俺の前には家来がたった一人。
ぶっ、なんだこいつ、足が震えてやがる。
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