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覚悟がねぇんなら刀抜くなよ。
抜いたが最期、此処は戦場だぜ。
あ~あ、発狂して叫びながら走って来やがる。
刀を上に構え過ぎなんだよ。
腕ががら空きだ。
両腕ごと首をぶった斬ってやった。
今回もツいてねぇや。
ろくな奴がいない。
領主は部屋の奥で腰を抜かしてる。
お前は戦わないのか?
一国の領主が聞いて呆れる。
そろそろ幕府も終わりだな。
「き、貴様! 儂をこの国の領主、門末実継と知っての愚弄か!」
「だからお前の首をもらいに来たって言っただろ」
門末実継さんに近づく。
来るな来るなしか言えないんですか?
戦わないんならもう黙ってくれ。
「……あの世ではもっと腕の立つのを雇うんだな」
「え、待ってくれ! うぎゃあああぁぁ!!!」
呆気ない最期だ。
今日は駄目だな、ツいてないや。
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