5人が本棚に入れています
本棚に追加
『お前が気づいてへんだけで、俺の1番はとっくにお前やねん。』
頭を撫でるいとおしい手。
『言わへんかった俺が悪かってんな。不安にさせてごめん。』
お腹に暖かさが伝わる。
『愛してるから、嫌いなんて言わんといてくれ…っ。』
そう言って私の肩に顔を伏せた。
『本当は、お前と出会ってすぐあいつとは終わってん。お前が辛そうな笑顔見せるたび、言い出せへんかった。無理して我慢してるお前に、俺のほんまの気持ち、言い出せへんかった。』
ごめん。
そう呟いて目を伏せた。
「じゃあ、私が1番でいていいの?」
『…お前らが1番や。』
お腹に愛しい手が置かれ、
見つめられた大きな瞳に吸い込まれそう。
最初のコメントを投稿しよう!