タロット

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「…んと…帰ります。」 後退りしたら腕を捕まれて 『ふはっ、まぁまぁ、こっち来ぃや、俺占い師やし。』 「絶対嘘。」 いかにも怪しいでしょ、その発言。 『嘘ちゃうし!!ほら。』 指差された先には 黒い布を被った机に 「…タロットカード?」 『そーそー。まぁ、座りぃや。』 完全に強制的に座らされて 『タロットはなぁ、心を落ち着けてカードをシャッフルすんねん。 はい、目ぇ閉じて、カードこう混ぜんねん。』 差し出されたから 仕方なく目を閉じて 心を落ち着けて …あれ? なんかふわふわする 最近疲れてたしな… なんて思った瞬間に 記憶がブツッと途切れた。
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