優しき心

13/59
132人が本棚に入れています
本棚に追加
/228ページ
「こ、う…ですか?」 「そう、そう。いいぞっ!お前上手いなぁ」 「よ、よくお父…さんと、キャッチ…ボール、して…ました…だから」 健志朗の分かりやすい指導と、空のセンスの良さで、日が暮れる頃には、将磨、洋之輔、剛、健志朗、空の5人で守備練習が出来るまでになった。 「次!健志朗っ」 「おうっ!!」 菜緒がバットを振ると、速い打球が健志朗の足元に飛ぶ。 健志朗は、巧みなグローブ裁きでボールを捕り、菜緒の隣でグローブを構える、将磨に向かって送球した。 健志朗の投げたボールは、吸い込まれるように、将磨の構えるグローブに収まった。
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!