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――PM11:58 博物館外
パトカーのライトが集まる様子はいつ見ても壮観だ。外の指揮を任されたニードはそう思う。
ライトの赤色はいつも自分を奮起させてくれる。聞いた話によれば赤色には闘争心を煽る効果があるそうだ――。
その時が来るまでまで後2分。
相手はどんな手を使ってくるか判らない。警戒を高めろ。そう声をあげようとした時、耳を乾いた音が襲った。
同時に警官の1人が倒れる。
銃声――いち早くそれを察知したのはニード。
「拳銃を抜け! パトカーの陰に隠れろ! そいつは博物館にでもぶち込んどけ! 入り口の警備を強化しろ! 人っ子ひとり入れるんじゃねえぞ!」
寂れたコートを揺らし、この状況にどこか違和感を感じながらもニードは叫ぶ。
現場の状況はいつ爆発しても可笑しくないような緊張状態。誰かが次のアクションを起こせば、自分たちをも巻き込みかねない暴発を起こすだろう。
警官が銃のグリップを掴む手にも不思議と力が入る。
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