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まだ呼吸は調っていないが、なんでこうなったかを知りたかったから、とりあえず聞いてみた。
「今日って……ハロウィンだよな?」
「ん?まぁそうとも言うな。」
「ハロウィンってこんなイベントだったっけ……」
「だってビビらせた人からお菓子もらえるイベントだからお前を脅かしてやれって山岡が言ってたし。」
……今度あいつのかばんにカレーライスでも流しこんでおくか。
しかし、また来年別のドッキリをしかけられるのは嫌だから真実を教えることにした。
「あのな、ハロウィンっていうのはホントはオバケの仮装をしながら『お菓子をくれなきゃイタズラするぞ』って言ってお菓子をもらうもんなんだよ。」
「ふーん。そんなことどうでもいいからお菓子くれよ。」
俺に死の覚悟をさせといてその反応かよ。
こいつお菓子をもらうことにしか興味がないみたいだ。
「残念。もうすでにドッキリのイタズラしちゃってるかお菓子はあげられないよ。
じゃあそろそろ帰るから。」
背を向けて帰宅しようとしたとき友人がふとつぶやいた。
「……ナイフの切れ味でも試してみようかな。」
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