ハロウィン・ドッキリ

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バッ!! という音がなるぐらいに勢いよく振り向いた。 するとすでに友人はナイフを振り上げながら走ってきていた。 「ハハハ。そんな冗談でお菓子をもらおうたってそうはいかないぞ。」 同じ手に二度ビビらされる俺じゃない。 本当に切るわけなんかない。 そう思いたかった。 しかし俺は感じた。 今回はマジだ。 こいつマジで殺る気だ。 「えっ、あっ、うえっ?」 俺は頭がこんがらがってうまく喋れなかった。 「……」 そして、なんの声も発さずに友人はナイフを振り下ろしてくる。 「わわっわかった!!お菓子あげる!!お菓子あげるから!!」 ピタッ!! さっきよりもギリギリの所でナイフが寸止めされていた。 「ハァ……ハァ……」 「マジで!?ありがとう!!」 まだ息切れが止まってないが早くしないとまずい気もしたのですぐにコンビニへと向かった。 …………ハロウィンねぇ。 幼いころに仮装してお菓子を貰っていたことを思い出して懐かしくなってきた俺は久しぶりにやってみようかと思ってみた。 もちろん正規の方法で。 そして誰かを呼び出そうと携帯電話を開くと待ち受け画面の上部分に 「11/01(日) 00:02」 という文字が表示されていた。 完
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