新たなる世界、知られざる世界

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 やあ。あれ? 嘘を吐いたのになんとも思ってないんだね。  そうだね、そうだよ、それでいいんだよ。  人間なんて皆嘘をつく生き物さ。一度も嘘をつかない人間なんて異常なんだ。そんな人間は排他されるんだ。正直者なんて言葉、夢想で幻想で空想に過ぎない。そうだよ、いっそ正直なことをした奴を消してしまおうか。それはいい。ハハ、名案だ。誰もが嘘だけをつけばそれは嘘であり、正直でもあるんだから、人間皆滅んで──  おっと済まない。  つい感情的になってしまった。  さて、気持ち悪さはなくなったかい? 体が絞ったように捩れて、潰したように無くなった感覚を味わえば、そうそう回復はしないと思うけどね。  でももう回復する時間もないよ。『どこか』に到着する。  ちなみに言うと、今の僕と君がいるこの世界も、地球の一部の世界だよ。  宇宙船地球号とは言い得て妙だよね。  世界っていう名の知られざる部屋がこんなに、これ以上にいっぱいあるのだから。  さあ、そうこうするうちに到着だ。  ようこそ、地球のワンダーランドへ──
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