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ジリリリリリリリ………カチャ!!
「うぅ……眠みぃ……」
俺は目覚まし時計を止めてもう一度布団に潜るが、
潜った瞬間、俺の部屋の扉が勢いよくひらいた。
そして、
「お兄ちゃーーん!!!!」
「ぐはぁ!?」
俺に何かがダイブしてきた。
慌てて起き上がりダイブしたものをみる。
「………蜜柑……起こしてくれるのは嬉しいけど、
もうちょっと優しく起こしてくれ……」
「むぅ……お兄ちゃんがお寝坊さんだからいけないんだよ?」
「そうかそうか……ごめんな蜜柑。」
「ううん、蜜柑はお兄ちゃんと出来るだけ長く一緒にいたいから………」
「嬉しいことを言ってくれるじゃないか蜜柑。」
そう言って俺は蜜柑の頭を撫でる。
蜜柑は「ふにゅぅ……」と呟き、気持ちよさそうにしていた。
しばらく頭を撫でた後俺は蜜柑の頭から手を離した。
手を離した時に蜜柑が少し残念そうな表情をしていた。
「………もう少し撫でてほしかったな……」
「何かいった?」
「な、何でもないよ。
それより早く朝ご飯食べようよ。
ご飯が冷めちゃうよ。」
「あ、あぁ…」
蜜柑が何か言ったようだが声が小さく聞き取れなかった。
俺は背伸びをしたあと顔を洗うために洗面所に向かった。
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